混浴の入りやすさ  ★★★★★     仙仁温泉◆花仙庵・岩の湯◆

長野県須坂市大字仁礼3159
泉質 単純温泉
外来入浴料 外来不可
効能 リウマチ・神経痛・痛風など
入浴時間 24時間
仙人伝説が伝わる昔の深山幽谷の地にある一軒宿
平安時代に修行僧が発見したという奥行き30mの大洞窟風呂が有名な日本秘湯を守る宿
長野電鉄須坂駅よりバス30分、上信越道須坂インターより10km





平成17年1月31日(月)に一泊二食付き38,000円(税込)でお泊まりしました
チェックイン午後1時、チェックアウト午前11時と滞在時間が長く設定されていて
宿泊料金も高いため、ほとんどのお客様は目一杯、宿で過ごそうとゆっくり滞在していくようです
須坂から菅平に抜けるメイン道路沿いに駐車場と門があり、道路に平行して流れる仙仁川に架かる温泉橋を渡ると
3万坪ほどある岩の湯の全貌が視界に広がってきます
駐車場に居たヨーロッパのお城の警備員のようなマントを着たお兄さんに荷物を持ってもらってフロントへと案内して頂きました



まずはお部屋に案内されるまで、ロビーで抹茶と干し柿をリンゴで巻いたお菓子でおもてなし〜
ロビーから見える庭には洞窟風呂から溢れ出したお湯が池に流れ落ちていて湯気が立ち昇っていました
その池には鯉が泳いでいて、茹で鯉にならないのかな〜?って心配しちゃいましたが…





冬は嬉しいおこた

スタンドも素敵な文机

床にはホットカーペット

床の間のお花とお香

宿泊した部屋は4部屋しかない「離れ・仙山亭」と呼ばれるタイプですが、実際離れという造りではありません
平日38,000円、休前日は2,000円アップで40,000円(二名利用の場合)
間取り図は記憶で描いたので正式ではありませんが、広い玄関の先にこたつが置かれている8畳の和室と
横に8畳の和室(テレビと金庫はこの6畳の部屋にある)そして約5畳くらいの広縁にソファと高貴そうな文机
夕食時に布団が8畳に敷かれていて、こたつは6畳の部屋に移動されていました

廊下にはミニキッチン付きでビールジュースなどが入れてある冷蔵庫と持ち込み用冷蔵庫と2台
柿の葉茶と粕漬けが冷蔵庫に冷やしてありました
電気ポットに煎茶・番茶・コーヒーも用意してあり、コーヒー派としては嬉しい限り(^o^)




女性は緑と青の浴衣が2枚用意されていました
丹前も袖付きと袖なしの2種類、もちろん足袋ソックスも(; ̄ー ̄)...ン?お風呂巾着は??なかったっけ???
お着き菓子はこたつの上にすはまのような丸い砂糖菓子、さらに冷蔵庫の中にお漬物




ウォシュレットトイレと広々とした洗面所
中庭が眺められる1坪タイプの内風呂付き







館内にはあちこちに休憩室や談話室、書斎などといった寛げる空間があり
廊下のあちこちに華やかな生花や落ち着いたグリーン、格調高い調度品が置かれていて
館内巡りするだけでも楽しく目の肥やしになりますが
本館・仙寿亭・仙山亭・お風呂ゾーン・喫茶「やぐら」と大まかに5つに分かれていて
それぞれの移動の際には屋根こそあるけど外に出ないといけないので冬季は寒く、
人気のない休憩室も暖房もゆるくって浴衣ではゆっくり寛げる室温でなく、さっさと部屋に逃げ込むといった状況…
次回行く時は絶対夏季に行くぞ〜〜〜と決意しております(秘湯スタンプのご招待を利用する予定)




  

男女別の内湯から名物の洞窟混浴風呂に移動することができます
内湯の手前に飲泉所もあります(特に印象に残る味ではない)
内湯や貸切風呂の温度は熱めで、私的には今ひとつ(ーー;)


  

女性用脱衣場に洞窟混浴風呂用のバスタオルがたくさん用意されていて
混浴慣れしてない女性もバスタオル巻きで入ることができるので混浴率がとても高い宿ですね〜
午後8時から9時30分の1時間半は女性専用タイムになり、男性内湯側のドアには鍵が掛かります

洞窟風呂は体温より若干ぬる〜〜い湯温なので写真右の立て看板の先と内湯ドアの間に加熱浴槽があります
内湯または加熱浴槽で十分温まってから洞窟風呂に行くとぬるさもそれほど感じられず、長湯することができます
この温度より高いと洞窟だけあって、サウナ状態になって長湯することができないでしょうね〜この温度好きです\(^O^)/




内湯は湯気で…洞窟風呂は暗くって…写真に納めることができなかったので宿のパンフレットをスキャナしました
洞窟風呂はYの字のようになっていて、3段くらいのダムのようになっていました
右手の一番奥は真っ暗で滝のようにゴーゴーと大量の温泉が流れ落ちています
塞き止められた段々の湯壷には小石が敷き詰められていて、透明なお湯で満ち溢れていました
なかなか文章では表しい難いので実際ご自分の目で見て頂きたいところですが
外来不可だし、予約は取りづらいし…(特に金or土宿泊は1年先まで予約いっぱいだそうです)




  

一年ほど前に新しく作られた内湯&露天風呂セットの「貸切風呂」
平日でも常に19室満室になるという宿なので、いつも誰かかんかが利用している状態が続きます
三階部分まで階段で登らなくてはいけない場所にあるため、自由に使える・時間制限なしのシステムは
この宿ではかえって不親切かと思います(予約制か、階段下に使用中の看板を置くとかすればいいかも)
さらに、館内あちこちに休憩椅子が置いてあるのに、この貸切風呂の前には椅子も休憩スペースもない…
また別のグループに陣取られたら困るので、寒〜い階段に座って先客が出るのを待ってしまいました…( ̄。 ̄;)ブツブツ

仙仁温泉・岩の湯は評判がいいけれど2万円以上でリンスinシャンプーだった宿は今のところ岩の湯だけ…
これだけの値段ならシャンプーとリンス別個に置いておいてほしいな〜ついでにクレンジングフォームも!
金額と見合うほどアメニティが充実していなく期待外れの感がありました





  

小さな内湯のみの「家族風呂」
こちらは一階にあり、洞窟風呂へ行く途中にあるので先客がいても出直して来るのにそれほど面倒は感じません
とっても小さいので、あまり利用者も居なそうですけどね



  

夕食・朝食ともに仙山亭の一階にある「深仙庵」で頂きます
まったくの個室となっていて、庭を眺めながら優雅にお食事することができます
座るのが苦手な方や足の不自由な方は前もって言っておけば「やぐら」でテーブルで頂くこともできるそうです
2時間ほど時間をかけて食事するのがここのウリのようですが
お料理の出てくるタイミングが遅すぎてダラダラした印象を受けました
途中で「どんどん出して〜」とか「もぉ〜一気に持ってきて〜」と頼んだけど、やっぱり遅いっ!
(そのくせ別料金となるビールやお銚子は持ってくるのがやたら早い)
盛り付けパフォーマンスはいいけれど、味付けは濃かったり薄かったりで以前より味が落ちたように感じましたが
カラフルな11種の前菜には超〜感激し、焼きりんごのクリームがけがとても美味しく甘党には堪りませ〜ん(^o^)

また私的に残念だったのが食前酒がにごり酒だったこと…
お酒が苦手なので甘くない食前酒は飲めな〜〜〜〜〜い(>.<)
しかもたっぷり4杯分くらい竹筒に入ってる…お酒飲む人は別料金払ってでも注文するんだから
料金に含まれてる食前酒を強い日本酒なんかにしないでぇぇぇ〜〜。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。
お料理・サービスについては岩の湯の後に泊まった庄川温泉・ゆめつづりのほうがずっと良かったです


食前酒のにごり酒 11種の前菜 煮野菜とそば豆腐 松代むし
山里のお造り 姫ますの塩焼き 昆布巻きの粕汁 ※1)信州牛石焼ステーキ
※1)川魚の杉の香焼き 焼きりんごのクリームがけ やーこんの包み蒸し 冬野菜の酢の物
お漬物 お吸い物 ※2)信州蕎麦 アイスクリームとフルーツ

※1:信州牛石焼ステーキと川魚の杉の香焼きはどちらか一品の選択となります
※2:信州蕎麦はお品書きにはありませんが、料理が遅いので最初から白ご飯を3杯食べていたので
「ご飯の替わりに蕎麦もご用意できますが…」と聞かれて、蕎麦を注文しました
この蕎麦は腰があって、とっても美味しかったです(お替りもできます)


  

夜食としてお部屋に届けられたフルーツの盛り合わせとプチおにぎり&お漬物
フルーツが付くのは「仙山亭」お泊まりの場合のみのようです
フルーツの夜食が届けられたのは和倉温泉・加賀屋と伊豆長岡温泉・南山荘以来のことで
久しぶりに高級旅館に泊まったという実感が湧きました\(^O^)/


  

朝食も同じく深仙庵で頂きます
8時から10時の間、いつでも食べに行くことができるのはとてもいいサービスだと思いました
ほとんどの宿が到着時に「朝食は何時にしましょうか?」と聞いてきて、早々と時間を決めてしまいますが
その晩の眠りに就く時間、眠りの深さで目覚めの時間が変わってくるので、ありがたいシステムですね
通常は蕎麦粥ですが、もちろん白ご飯もお願いできます
トマトジュースかりんごジュースが選べます(お替りできました)
約3杯分ほどあるティーポットでコーヒーがサービスで付きます(下からミニろうそくで保温してある)






チェックアウトの11時ギリギリまでゆっくり過ごしました
今まではチェックアウトの時間帯にはほとんどお客様がお帰りになって館内もロビーも閑散としている宿が多かったですが
岩の湯さんだけは11時になってもロビーに人が溢れていて、私も最後にまたロビーでこぶ茶を頂きました
平成16年4月に料金値上げをされて、ますますお客様の期待や要望が強くなってきていると思いますが
今まで以上に最高の寛ぎを与えてくださるよう、お願い申し上げます
夏の日焼けとアブ防止のために、次回岩の湯に行くのは7月〜9月にしたいと切望していますが、予約取れるかな〜?


平成18年3月3日 宿泊レポート

    

夏に行くつもりが“日本秘湯を守る会”のスタンプ帳がいっぱいになったのと
きよちゃんのお誕生日記念ということで11ヶ月前に予約して行ってきました
今回は一泊二食で本館29,000円(税込)
金額が金額なのでチェックイン1時に入ってチェックアウト11時までしっかり滞在
(今年の夏からチェックイン2時、チェックアウト12時にするらしい???)

お部屋は本館2階の「竹」、玄関の横にトイレがあり、9畳+4畳くらいの広縁、洗面所、ミニキッチン
前回、お風呂巾着がないな〜と書いたけど、今回は布製の巾着が用意されてました

    

また、お風呂で前回より改良されたのは、洞窟混浴用にバスタオルでなく湯浴み着に変更
花つばき奥飛騨ガーデンホテルと同じタイプ)
クレンジングがない、リンスinシャンプーだった
…と苦言を↑に書いたけど、ちゃんとクレンジングが置いてあり、シャンプーとリンスが別個となっていました
私もネットでブツブツ文句書いたけど、同じように思っている人が多かったということでしょう
いい風に改善されて嬉しい限りです




  

夕食場所はテーブルの「やぐら」
チェックイン時に「本日はやぐらをご用意させていただきました」と言われ
一瞬、和室個室の「深仙庵」のほうがいいな〜と思ったけど、とりあえず初めての「やぐら」で承諾
お部屋案内の際、仲居さんが「今でしたら変更もできますが…」と言ってくれただけで満足かな?
実際「やぐら」も個室だったから結果オ〜ライだったけど、畳好きの方は前もって「深仙庵」を指定したほうがいいかも


※1)果実種のソーダ割り くるみ豆腐 前菜・弥生のおもてなし お刺身4種盛り
イトウの塩焼き 鯉の昆布巻きお吸い物 ※2)ちりむし ※2)信州牛石焼ステーキ
柿ゼリー ヤーコンの包み蒸し 松代芋とかぶの梅あん ご飯とお吸い物
※3)信州蕎麦 デザートとコーヒー お夜食のミニおにぎり ロビーのあられとこぶ茶

※1:食前酒はまたキツい日本酒のにごり酒だったため、これまた↑に書いたように
「お酒飲む人は別料金払ってでも注文するんだから
料金に含まれてる食前酒を強い日本酒にしないで」

と、言ったらこけもも(?)のソーダ割りを持ってきてくれました(少し気が晴れました)

※2:信州牛石焼ステーキ・ちりむし・川魚の杉の香焼きの3種から一品の選択となります
※3:信州蕎麦はお品書きにはありませんが、頼めば出してくれます




  

朝食は「深仙庵」で、今回は洋食と和食と頼んでみました
最初、用意された席は個室でない、テーブル席…しかも窓際で足元ス〜ス〜{彡(-_-;)彡
さらに禁煙で、待合所で吸ってくださいとのこと…
高い金額を出してるとついついわがままになってしまい、速攻で待合所に移動したら
「個室をご用意いたしましょうか?」
「はいっ!お願いします!」
暖か〜い個室に変えてくれて(少し気が晴れました)
全室禁煙なら仕方ないけど、喫煙できる席があるなら最初っから個室にしてほしかったな〜


  

飲み物は牛乳、りんごジュース、トマトジュースから選べ(お替りできます)
牛乳とトマトジュースを選んだのに、牛乳とりんごジュースが出てきて「(‥ )ン?トマトって言ったんだけど」
「失礼いたしました。すぐトマトジュースお持ちします」
「りんごジュースも置いてって」
と、いうことでラッキーにも3種類とも飲むことができました\(^o^)/
洋食のパンは暖かいのが4種類(お替りできます)ななかまどとりんごのジャム付き
総合的に洋食のほうが私はよかったと思います!洋食お薦めです!



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