トカラ列島・悪石島「民宿なかむら荘」


<トカラ列島~日本最後の秘境~サイトからお借りしました>

悪石島は周囲を断崖絶壁に囲まれた、仮面神ボゼに象徴される神々の島です
島内各所に神々が祭られ、島民は日々の平穏へ祈りを捧げます
島内のうっそうと茂った亜熱帯性の植物群も大切に保護されています
自然神への信心篤い祈りの島

“浜集落”には民家が少なく、港から車で10分ほどの“上集落”に民家が集まっています
島内に民宿は5軒あり、そのうち4軒が“上集落”にあります
温泉は港の西側に集中していて、車が借りれない&乗れない場合は
港近くの「民宿浜辺」に泊まれば温泉まで歩いて20分程度で行くことができます
各民宿とも、基本的には一泊三食付きで設定されていて(6,000~7,000円程度)
宿で昼食をとってもいいし、お弁当として頼むこともできます

フェリーとしまが鹿児島本港南埠頭を23:50出航し、悪石島到着が翌朝10:45
実に11時間の航海で待望の青い海と青い空、そして神々が訪れる島「悪石島」のやすら浜港に着岸
港に降りた人々は迎えの車に乗ってそれぞれ去って行きましたが、私たちにはそれらしきお迎えがなく、
不安になって「民宿なかむら荘」に電話をすると「あら~港の誰かに乗せてもらって来てください」とのこと…
で、「民宿なかむら荘」の親戚のおじさんをGETして、軽トラの荷台に立ち捕まりながら民宿へGO!

  

上集落の中心部あたりにある「民宿なかむら荘」TEL:09912-3-2120
部屋の写真は撮り忘れましたが、オール和室の部屋が4つ
そのうち3つは続き間で、必ず他の部屋を通らないとどこにも行けません
観光地の民宿とは違い、普通の民家が部屋が余ってるから民宿をしてるって感じです
他のグループと一緒になったら、もう家族のつもりで一緒にくつろいでください
お風呂、洗面所、ウォシュレット付きトイレ、洗濯機、テレビに何故かカラオケがあります
シャンプー・リンスはありません(石鹸、歯磨き粉はありました)
基本的に浴衣はありませんが砂むし風呂に行くというと
汗かくからと、浴衣とタオルケットとバスタオルを貸してくれました

  

80歳近いおばあちゃん一人で切り盛りしている「民宿なかむら荘」
もっとも繁盛期は島内の親戚や近所の方が手伝ってくださるそうです
おばあちゃんは運転ができないので、宿の車は他に宿泊者が居なければ借り放題!
ただし、マニュアル車なので私のようにオートマ限定免許の者は乗れません(>.<)
一泊三食付きで6,500円と言われたけど
相当乗り回したので車代として7,000円お支払いしました
帰りはどうすればいいかと聞くと、「港に乗り捨ててって~誰かが持ってきてくれるから」
と、なんともまぁ~おおらか
でも、校長先生が迎えに来てくれたので、また軽トラの荷台に立ち捕まって港へ帰りました

ボリューム満点の黒豚尽くしの夕食 朝食(らっきょう、梅干食べ放題)
とんそく 伊勢エビ 黒豚入り炒め野菜 鮪の腹皮入り酢の物
イカの刺身 冷やっこ 黒豚の焼肉 おばあちゃん
朝食後に出たミカンとリンゴ 豪華な伊勢エビ弁当(ミカン付き)

民宿では工学博士の十島村歴史民俗資料館長中之島天文台長兼任
福澄先生と一緒になり、夕食に悪石島小中学校の先生をおばあちゃんが招待され、
たぶんいつもより豪華でボリュームのある食事を同じテーブルで頂くことができました
招待された先生方が缶ビールを差し入れにたくさん持ってきてくれていて
何故かそれを私たちも一緒になって飲ませてくれとってもラッキーでした
おばあちゃんは食べてもらうために時間をかけて料理を作ることが趣味だそうで
料金度外視でジャンジャン「食べて~食べて~」と悪石島民宿唯一伊勢エビを食べさせてくれます
悪石島に行くなら「民宿なかむら荘」がお薦め!



  

夕食後7時半からの中之島天文台出張観望会
「秋の星座と火星を見よう」
に、お誘いを受け悪石島の子供達に交じって学校で福澄先生の観望会に参加
観望会が始まった時間は雲が多くて星がほとんど出ていなかったので
2009年7月22日に悪石島で6分25秒観測できるという皆既日食のお話を聞きました

  


2009年7月22日(水)、日本国内の地域で待望の「皆既日食」が見られます。
日食は地球が月の影の中に入ることにより月が太陽を隠す現象です。この時、太陽-月-地球の順に並んでいるので、日食は新月の時にしか起こりません。月の影には本影と半影があります。本影に入ると皆既日食となり、本影が地球に届かない場合は金環食となります。また、半影に入った場合は部分日食となります。
皆既日食は非常に珍しい現象で、月が太陽を全て覆い隠します。この時の太陽は月の背後を見ているため黒い太陽になります。黒い太陽の縁からは赤い炎のような紅炎(プロミネンス)が観測できます。と同時に普段は太陽のまぶしい光のために見ることのできなかった太陽コロナを見ることができます。
また、皆既の始まりと終わりの瞬間には、月の谷間からわずかに太陽の光が漏れ、ダイヤモンドリングが見られます。皆既の継続時間は長い場合でも5分そこそこで、5分以上の観測となると100年に1度しか起こらず、大変珍しい現象です。
鹿児島市でも99%の日食が見られますが1%の太陽の光は強烈でトカラ列島での皆既日食は早くも世界中の天文学者、マニア、記者たちの注目を浴びているそうです。アクセスしやすい屋久島でも皆既日食は見られますが継続時間は5分を切ります。インドから始まる日食は時間の経過と共にトカラ列島と小笠原諸島の南方を経て太平洋上で終わり、トカラ列島の中でもこの悪石島が中心線の上にあるため一番条件がよく、絶好の観測ポイントとなります。
この時はフェリーとしまはギューギュー詰めが予想され、悪石島でも天文マニアを受け入れるため、学校やコミュニティセンターなど開放し、寝泊りしてもらうよう準備をするそうです。


<薩南諸島TOPに戻る>