トカラ列島・悪石島 昭和21年2月、連合国連総司令部の宣言により北緯30度以南の下七島(現十島村)を 上三島(現三島村)に分断され、米国軍政下に置かれることになりましたが 昭和27年2月1日ポツダム宣言により北緯29度〜北緯30度の 下七島を大島郡十島村とし本土復帰を果たしました 周囲を海に囲まれた島の暮らしは厳しい自然との共生で成り立ってきました 海に拒絶され、交通の便も思うようにならない島の暮らしは 厳しい反面、都会の生活に失われてしまったゆったりとした時の流れがあり 島内各所に神々が祭られ、自然への祈りが今も見られます 琉球文化と大和文化の交差したトカラ列島は民俗学的にも注目される場所です 世界でもトカラ列島にしか生息していない純血種のトカラ牛 西洋種の影響を全く受けてないトカラ馬、トカラヤギなどのほか 国の天然記念物である野鳥のアカビゲなど稀少な生物の宝庫です 島内のうっそうと茂った亜熱帯性の植物群も大切に保護され 神々としての聖地の扱いを受けています トカラ列島には940種類を越える植物が確認されており これだけの種類の植物がこの小さな大地に生息しているのは類を見ず 県立自然公園に指定され、平成16年から十島村昆虫保護条例が施行されました 悪石島では平成7年からサンセビリア(トラノオ)の栽培を始めました サンセビリアは霜に弱く、霜の降りない十島村は栽培に適した地で マイナスイオンを放出し、癒しの効果があると人気が高まっています <薩南諸島TOPに戻る> |