平成16年6月12日(土曜日)一泊二食付き11,550円(税込)で宿泊しました(休前日や人数に関係なく均一料金) 兼六園から小立野〜湯湧温泉方面に向かい、湯湧温泉直前のYの字を左に進み、「浅の川温泉」のちょい先 富山県側からはR304の福光町の峠越え刀利ダム経由(冬季通行止め)で県境から10分ほど 加賀百万石の前田藩主が鷹狩りの休憩所として利用していたと伝えられる豪壮な庄屋屋敷の本館と 温泉を掘り当てた7年前に建てられた新館と棟続きの2つがあります 写真左が本館玄関ですが、今は出入り利用はしていなく「銭がめ」の暖簾が掛かっている正面玄関から入ります 1日限定1,2組だけが宿泊できるのですが、今回は新館でのお泊まりとなりました 玄関に入ってすぐにレジとカウンター(お土産がほんの少し飾ってある)と名物・岩魚の生簀が目に付きます その奥がプラ〜と立ち寄った日帰り客用のお食事処で、掘りごたつ形式のテーブルが5つ 新館お泊まりの場合はこのお食事処で朝食を頂きます(懐石予約の方は個室) 新館は綺麗な2階建てで、一階部分に男女別の内湯があり、二階部分が客室です 客室は個室が3つに写真右のような襖だけで仕切られた部屋が3つ、あちこちに素敵なオブジェが飾られています 元々は料亭としてスタートしたので各部屋に鍵はなく、高級旅館にありがちな個室お食事部屋といった作り ですので新館に一組、本館に一組しか防犯上とプライベート重視のため、泊まれない仕組みとなっています 私たち3人が通された「せり」という部屋だけに冷蔵庫があり、本館には冷蔵庫もありません 電気ポットと電話はありましたが、テレビは新館にも本館にもなく、何故かゴミ箱もありませんでした 贅沢な作りの割りには手頃な宿泊料金設定なのでお部屋での仲居さんのお茶出しもなく お布団も自分たちで敷きます(お着き菓子はせんべいで菓子皿なし) 写真左が本館の客室でどっしりとした丸いテーブルで、ふすま一枚挟んで夕食を頂くお食事部屋があります 本館の場合は本館宿泊者だけが利用できるこじんまりとした専用内湯とトイレ付きです また、すぐ横に囲炉裏のある食事部屋が併設されていて新館利用の方はこの囲炉裏の間で夕食を頂きます 建物の造りとしては本館のほうが昔ながらの天井の高い庄屋造りで感動もひと際なのですが 夜9時までは日帰り懐石利用の客や新館利用の客が出入りするので落ち着かないそうです… チェックインの3時から入る方はプライベートが保てないので、新館のほうがお薦めかな? 宿泊を受け入れたのが2年前ということで、本来お泊まり部屋として作った訳ではないので とにかく鍵がなく、ついつい襖やドアがあったら開けちゃうような日帰り利用客も多いらしいのです ただし、夜9時からチェックアウトの10時までは囲炉裏の間も含めてこの広い母屋が自由自在に利用できるので 次は是非本館でお泊まりしようと決意してま〜す(^o^) 実際、本館宿泊のほうが人気があり週末は半年先まで予約で埋まっているそうです 夕食は本館の囲炉裏の間で午後6時半から頂きました 朝食は午前8時に玄関横のお食事処で頂きました(本館宿泊客の朝食は囲炉裏の間) 朝食にも岩魚の開きとサービスの岩魚のふりかけが付いて、とにかく岩魚尽くし〜〜〜(^o^)
お料理は料亭らしく、説明付きで一品一品いいタイミングで出てきます ツヤツヤご飯と岩魚汁も美味しく、先にご飯〜と騒いだ私にだけにちゃんとお茶碗で持ってきてくれました(^o^) 前菜3種盛りから岩魚!岩魚!岩魚!岩魚のたまごはいくらとほぼ同じだけどプチプチ感が凄いっ! 岩魚のつみれは鰯のつみれに比べたら癖がなく美味しい〜(*^o^*) 「かたは」とは石川県の呼び名で、水ふきのこと… よく家でも春頃からサッと茹でて鮮やかな緑のおひたしにして生姜を混ぜて食べています 岩魚の刺身(洗い)と岩魚寿司もとっても美味しかったぁ〜 頭も骨もカリカリと食べられる岩魚の塩焼きにお目に掛かれたのは久しぶり〜 これがお持ち帰りで525円で売っているので、お土産に注文される日帰り客も多いそうです 3000円以上のお食事でお風呂が無料となるのですが ちょうど3000円の「岩魚御膳」が塩焼き2尾に洗い、ヌタ、付出3品に天婦羅、岩魚汁、ご飯、漬物がついてお薦め! 2100円の岩魚寿司セットも8カンと岩魚の塩焼き、山菜小鉢、岩魚汁がついてお得かも〜 ホント、そんぞそこらの岩魚料理とはウンデンの違い!超〜美味しいし、珍しい料理のオンパレードですっ! また、嬉しいことに宿泊サービスに「岩魚の骨酒」がたっぷり2合のお酒で振舞ってくださいました まるで陶芸美術館に飾られているような魯山人風の器に岩魚がド〜〜ン! 日本酒は飲めないので私は形だけ〜(笑)でも飲み干してもらった後の岩魚を丸々1尾食べちゃいましたぁ〜 この骨酒は二名一組でもサービスしてくれるそうで、酒飲み二人は「いいわ〜いいわ〜点数高いわぁ〜」と 絶対にまた泊まりで来たいと騒いでいました(笑) 食事の途中でご主人が挨拶に来られて無料入浴券をたくさ〜ん頂いたのですが 私もお風呂だけでなく、この「銭がめ」だったら常にお泊まりで来た〜〜い(^o^) また、奥様が「記念にお客さまの写真を撮らせて頂いてますぅ〜」とデジカメでパシャリと撮って 食事が終わるまでに葉書サイズで3枚印刷して「どうぞ〜」と渡してくださいました 精算後のレシートを見ると夕食5000円、宿泊5000円、朝食1000円+消費税で11,550円の計算 大都市(?)金沢に近いので慰安旅行や同窓会、企業接待で使われることも多いらしく 夕食だけで帰る人、泊まっても朝早く帰る人のために親切な料金設定を設けています 一組ならば30〜40人は泊まれるらしく、15名から全館貸し切ることもできます 露天風呂はなく内湯だけで、写真左の女性用が洗い場も浴槽も男性用の倍の広さがあります 窓はハメ殺しで広い女性用は熱気ムゥ〜ンとすることもなく快適〜〜(^o^) 男性用は狭いだけあって浴室ドアを開けたとたん、ムッとして長湯は辛かったらしい??(窓がハメ殺しのため) 源泉は44.2℃で敷地内100mの近さに源泉元があるため、夏場はちょっと熱いらしい???(蛇口なしのため) その代わり、朝や冬場はぬるいくらいだそうです(もしかして加熱はするかも???) 源泉かけ流しではあるけど、常にドバドバ出ている訳ではなく、人が入ってお湯が溢れたらドバドバ出て 落ち着いたらチョロチョロに変わる仕組みになっています お宿の方に「露天風呂は作らないんですかぁ〜?」と聞いたら 「作りたいとは思っているけど湯量が少ないので難しいかも…」とおっしゃっていました また、夜になると窓にビッチシ蛾や虫が張り付いて、露天風呂にするとこの虫の処理も大変だろうな〜と思いました 外来入浴を受け入れている午後9時までは男女別の別浴ですが 本館宿泊であれば本館付随の内湯はもちろん混浴(貸切)だし 新館宿泊でも1組だけであれば、どのお風呂も自由に使えるので混浴状態になりますね〜(笑) 今回は2組でしたが、もう一組のお客さまと打ち合わせて好きな風に使ってくださいということで 午後9時から広いほうの女性風呂を私たちのグループだけで使わせてもらいました お湯は無色透明で浴槽は古代檜風呂、細かな気泡が付く肌に優しい温泉ですね〜 「銭がめ」の向かいには建設途中に倒産しちゃったけどアトピー療養専門温泉病院が建てられています それだけ皮膚病に効くいい温泉で、若干のつるつる感も得られます 内湯の別浴では外来入浴でなかなか長居ができないので ここ「銭がめ」に関しては、お泊まりして女性風呂を混浴利用されるといいですよ〜 11,550円であの岩魚尽くしのお料理と、贅沢な空間を独り占めできるなら超〜お薦め!(^o^) |