外来入浴で訪れたのは平成16年1月11日(日曜日)の午前10時頃 福地温泉メインストリートから見る「民宿とらや」さんの外観はいかにも民宿!っていうイメージですが 裏の広い敷地には先代のご主人が手作りで作られたお城がっ! さらに昔ながらの庄屋を移築した重厚な合掌作りの母屋(宿泊棟)もあり、奥飛騨ならではのお宿です 福地温泉はネオンや高層の建物がなく、夜になると全宿おそろいの看板だけが灯り より秘湯情緒が溢れ、山里らしさを大切にした素朴な雰囲気で、お泊まりに選ぶ温泉地としてはお薦め! 玄関は昔ながらの農家のような作りですが、内ドアを開けると畳敷きの囲炉裏スペースとお食事処があります 一泊二食付き6,750円(休日前でも同じ料金設定)で営業されているので宿泊利用者は相当多いとか… でも、70過ぎのおじいさん、おばあさんと40代の若旦那の3人でやっておられるので 人員不足と体力不足で夕食の提供が負担となっているそうで、福地温泉にはない経営方針として 素泊まり4,000円、一泊朝食付き5,000円のプランをメインにしていくそうです 福地温泉には日帰り入浴&観光客、連泊客が飲み食いする場所が「昔はなしの里」以外ないので 「民宿とらや」さんのお食事処を改装して、お昼の食事や喫茶コーナーとしてコーヒーや甘味モノを提供し 夜は食事&飲み屋として宿泊者にメニューにあるお好きなものをチョイスして頂く…という風に変えるそうです こういうシステムを望んでいる旅人は多いはず… お仕着せの温泉料理や苦手な食材も一緒くたんに宿泊代金に加算されるより 食べたいもの自分で選べたり、持ち込みのカップ麺などで安く温泉巡りをしたい方にピッタリですね(^o^) 情緒のある福地温泉は今、全国的に憧れの温泉地になっていますが 宿泊金額設定が高い宿が多くて泊まるに泊まれない方も居るはず…このプランなら気軽です また、思い切って一泊は長座、かつら木の郷のような高級旅館に泊まって連泊宿として この「民宿とらや」さんに泊まって、奥飛騨温泉郷の温泉巡り&観光を楽しまれてもいいですね 一階の客室は15畳、12畳、10畳の民宿にしてはとっても広いお部屋が3室 3室とも奥飛騨の庄屋をイメージして梁が太く、天井が高い才才−!!w(゜o゜*)wっていう合掌作りになっています 二階には10畳と8畳の和室2室の合計5室の部屋数は少ないお宿です 実は福地温泉で昔の建物を移築して客室を作ったのは「とらや」さんが一番最初だそうです 「とらや」さんの先代のご主人の先見の目がここまで福地温泉を超〜有名にしたんですね〜 元祖の「とらや」さんには、これからもっと有名になって頂いて、裏のお城も宴会場などに有効利用してほしいなぁ〜 福地温泉の旧公民館跡地に「舎湯(やどりゆ)」が平成14年11月に「とらや」さんのお向かいに完成しました 中には囲炉裏のある休憩部屋と最近流行りの足湯の施設がありますが、福地温泉にお泊りになった方のみの利用です 贅沢な檜作りの足湯・舎湯(午前9時〜午後9時半の利用) また、同じく宿泊者のみの特典として「のくとまり手形」が発行されます 「のくとまり手形」は宿泊宿の浴衣を着て、福地温泉のもう一軒のお風呂をもらい湯できるシステム (午後3時〜午後4時、午後6時〜午後9時の利用) 宿泊料金のお安い「とらや」さんに泊まって、通常泊まれないような旅館のもらい湯&舎湯をするとお得ですね(^o^) 平成16年2月6日(金)青だるライトアップ祭りがある日に2食付きでお泊まりしました 夕食・朝食とも玄関横の和室お食事処で頂きます(個室ではないが各テーブル毎つい立で目隠し) ビールも注文したので正確な金額は定かではありませんが 写真のような食事がついて、6,750円くらいだったと思います タオル・歯ブラシは付きませんが、浴衣と半纏とお着き菓子とお茶がお部屋に用意されていました 残念なことはポットがないこと…(>.<)チェックイン直後に急須でお茶を持ってきてくれるだけです 今回は冬でストーブがあったので、やかんを借りて沸かしてお茶やコーヒーを飲みましたが ストーブの使わない季節だと給湯器もないので、宿の方に頼むしかないようです???
お値段が安いので料理に期待はしていなかったけど、まずまずの品揃え 焼き魚や天ぷらは冷め切っていたけど、民宿ですから仕方ないでしょう… ただ、ソフト面でのサービスが悪く、チェックアウト10時なのに「掃除したいから9時に帰ってくれ」とか 食事ができたと呼びに来るときもノックなしでいきなりドアと開けたりとか ストーブの灯油が切れたので補充を頼みに行くと待たされたあげく「自分で入れてくれ」とか 安かろう〜悪かろう〜の時代は終わったんだぞぉ〜と少し不満に思いました でも、やはりこのお値段…ありがたいです(^o^)露天風呂もすっごくいいしね〜〜 今後もリピーターが増えるようにもう少し接客面を強化してくだされば人気が出ると思います 露天風呂利用時間は24時間!100%天然温泉かけ流し ロビー右手の廊下を進み、裏口から外通路を歩いて30歩ほどのところに 男女別の脱衣場と大きく仕切られた露天風呂が二箇所あります 男性用脱衣場は写真右のようにこれまたお城を見立てた建物で天辺に金のしゃちほこが飾ってあります 脱衣場は簡単な脱衣カゴが置かれているだけのシンプルな作り 宿泊棟に小さな内湯がひとつありますが(実質、家族風呂扱い)ほとんどの方は露天風呂だけの利用だそうで 冬でも着替えが寒くないように全面囲まれていて完璧な脱衣小屋となっています 写真右は露天風呂から女性用脱衣小屋の出入り口を写したところです 一応、男女別露天風呂ということになっていますが 石をくり貫いた水飲み場を境に木戸が立っており、女性側から簡易鍵を開けて 自由に男性用露天風呂に移動できて混浴することができます 男性は女性専用露天風呂には行けませんが、女性はこのように木戸を開けて 「一緒に混浴しちゃおうかな〜」って、入って行けれます こういうシステムは一番ありがたい作りですね〜「とらや」さん、感謝! 写真左は女性専用露天風呂 大きな湯壷とうたせ湯になっている小さい湯壷と2つ並んであります お湯の温度は適温で、うたせ湯の小さい湯壷はぬるめ 平湯温泉、福地温泉独特のうす緑の色で、岩も赤く変色していてこれぞ温泉! 写真右は男性&混浴露天風呂でこれまた大きな湯壷にじゃんじゃんと温泉が注がれています うたせ湯は脱衣場の前(雪が積もってる大きな岩と岩の向こう側)に4人くらい浸かれる大きさの湯壷があります さらに女性専用露天風呂と男性&混浴露天風呂の間に天然水が流れ落ちている滝壷があり 水風呂として利用できるので夏場とかは超〜ありがたいです この滝壺から両方の露天風呂に移動することもできます つまり大きな岩で遮られてないので、いとも簡単に両方の露天風呂が覗けちゃいます^^ 絶対に見られるの嫌ーーーーっ!っていう女性には不向きかも知れませんが カップルで行かれた混浴苦手な女性には、本当にお薦めの作りとなっています 実際、あからさまに覗くような温泉ファンは居ませんので、岩陰に浸かっていれば大丈夫だし 他の男性客が居なかった場合、ホイホイってお連れさまのところに移動できます(^o^) この「とらや」さんの広くて雄大な自然を満喫できる露天風呂から一緒に温泉に浸かるということを体験すれば 次からも混浴露天風呂に行きた〜〜〜いって思う女性も多くなるかも知れませんね〜 |